資金調達として、銀行融資かノンバンク系ビジネスローンかどちらが良いか迷っている方へ。
ノンバンク系ビジネスローンはクレジットカード会社や消費者金融などから受けられる融資です。
銀行融資よりも比較的審査が通りやすく、入金までのスピードも速いことから中小企業や個人事業主に選ばれています。
今回はノンバンク系ビジネスローンと銀行融資との違いから、メリット・デメリットを紹介します。
ノンバンク系ビジネスローンのメリット
ノンバンク系ビジネスローンの主なメリットはこちらです。
ノンバンク系ビジネスローンのメリット
- 銀行融資よりも手続きが楽
- 銀行融資よりも入金までのスピードが早い
- 銀行融資よりも審査が甘い
- 銀行融資と違って、無担保＆無保証人でOK
それぞれ詳しくみていきましょう。
銀行融資よりも手続きが楽
ノンバンク系ビジネスローンは審査に必要な書類が銀行融資よりも少なく、気軽に申し込めます。
例えば銀行融資で求められる事業計画書・設備資金の見積書なども、ノンバンク系ビジネスローンは提出不要のケースがほとんど。
決算書と本人確認書類の提出でOKというところもあり、手間がかかりません。
「できる限り早く融資を受けたい」「準備にかける時間があまりない」という人にはノンバンク系ビジネスローンは助かるでしょう。
銀行融資よりも入金までのスピードが早い
ノンバンク系ビジネスローンの大きな特徴は審査から入金までの時間です。
条件が揃えば最短即日融資も可能なので、つなぎ資金としてすぐにお金が必要な場合にも向いています。
銀行融資の審査はいくつもの段階に分かれているため、早くても2週間、遅いと1ヶ月以上かかります。
長期間待った上に審査に通らなかった場合は、また他の金融機関へ申し込みをしなければいけません。
これではいつ融資がスタートするかは分からず、取引先や設備の支払いに間に合わないケースも考えられるでしょう。
銀行融資よりも審査が甘い
ノンバンク系ビジネスローンは銀行融資よりも審査が緩いと言われています。
もともとノンバンク系ビジネスローンは中小企業や個人事業主を対象としているため、銀行融資で落ちてしまった人も融資が受けられる可能性が高いのです。
経営状況が芳しくない場合でも相談に乗ってくれるところもあり、柔軟な審査が期待できます。
銀行融資の審査に通らなかった人や財務状況に不安を感じている人はノンバンク系ビジネスローンへ申し込んでみましょう。
銀行融資と違って、無担保＆無保証人でOK
銀行融資は基本的に担保や保証人が必要です。
会社の代表者や家族が連帯保証人になるケースがほとんどで、会社が破産した場合には個人の財産から返済しなければいけません。
返済できなければ自己破産の手続きとなり、家や車・貯金も没収されます。
このようなリスクを考えると、保証人を用意するのは気が引けますよね。
一方でノンバンク系ビジネスローンは、担保も保証人も原則不要です。
家族にリスクを背負わさなくていいのは大きなメリットです。
ノンバンク系ビジネスローンのデメリット
ノンバンク系ビジネスローンの主なデメリットはこちらです。
ノンバンク系ビジネスローンのデメリット
- 銀行融資に比べて金利が高い
- 銀行融資よりも借入限度額が少ない
- 完済しないと銀行融資が受けにくくなる
借りやすい反面、注意しなければいけない点もあるため、しっかり確認しておきましょう。
銀行融資に比べて金利が高い
ノンバンク系ビジネスローンは、銀行融資に比べて金利が高く設定されています。
銀行融資の平均金利は2％ですが、ノンバンク系ビジネスローンは3%〜15%が一般的です。
高金利の理由は「保証人が不要」。
万が一回収できなかった場合のリスクを考慮して、金利を高くしているのです。
ノンバンク系ビジネスローンは長期的に借入すると返済総額が膨らみやすいので、短期間で返済できる金額にする必要があります。
銀行融資よりも借入限度額が低い
銀行融資では売上見込みなどの状況によって1,000万円〜1,500万円の融資が受けられます。
一方、ノンバンク系ビジネスローンは300万〜600円を限度としているところが多く、銀行融資と比べて借りられる金額が少なくなります。
大規模な設備投資をしたいと考えているなら、ノンバンク系ビジネスローンでは物足りないと感じるでしょう。
完済しないと銀行融資が受けにくくなる
ノンバンク系ビジネスローンを利用してから事業が好調になり、銀行融資も受けたいと考えるケースもあるでしょう。
注意したいのは「完済していない場合は借りにくくなる」という点です。
ノンバンク系ビジネスローンの状況は審査で分かるため、借入残高が残っていれば銀行融資を断られる原因になります。
まとめ
今回はノンバンク系ビジネスローンと銀行融資との違いから、メリット・デメリットを紹介しました。
「融資開始が早い」「審査に通りやすい」といった点は、中小企業経営者や個人事業主にとって嬉しいポイントでしょう。
しかし、「金利が高い」「限度額が低い」「銀行融資が受けにくくなる」というデメリットも把握すべきです。