ビジネスローン(事業資金融資)を借り換えたい!タイミング・方法を解説  

中小企業経営者の皆様、ビジネスローン(事業資金融資)の返済が苦しい状況でも諦めないでください。

借り換えにより金利や返済期間が改善され、現在の状況を打破できる可能性が高いです。

そこでこの記事では、借り換えを検討したいタイミングや具体的な方法について解説します。

経営状況に合わせた返済計画を立て、会社を守りましょう。

ビジネスローンの借り換えを検討したいタイミング

ビジネスローン(事業資金融資)の借り換えは、返済が苦しい中小企業経営者にとって重要な手段です。

借り換えによって現在の融資条件よりも良い条件に変わり、毎月の返済負担を軽減できます。

そのため、返済計画を変えたいタイミングで借り換えを検討しましょう。

ここからは具体的なタイミングを説明します。

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返済総額や返済期間の負担を減らしたい

現在、融資による返済負担が重く、経営が苦しくなっていませんか?

借り換えによって返済総額や返済期間を見直せば負担を軽減でき、資金繰りの改善も図れます。

複数の融資を一本化して、月々の返済負担を減らしたい

複数の金融機関から融資を受けている場合、借り換えによって融資を一本化すると、月々の返済負担を減らせます。

管理が簡単になり、返済計画の立て直しもしやすくなります。

借り換えと同時に追加融資を受けたい

事業の拡大や新たな投資を行いたい場合、借り換えのタイミングで追加融資を受けるのもおすすめです

追加融資によって必要な資金を調達し、事業の成長や改善に役立てましょう。

ビジネスローンを借り換える方法

ビジネスローン(事業資金融資)の借り換え方法はいくつかありますが、代表的な方法はこちらです。

ビジネスローンの借り換え方法

  • 銀行で借り換える
  • 地方自治体で借り換える
  • 不動産担保ローンを利用する
  • 消費者金融を利用する

詳しくみていきましょう。

銀行で借り換える

ビジネスローンの借り換え先として一般的なのは銀行です。

消費者金融や信販会社と比べて審査が厳しい傾向がありますが、銀行からの融資を受けていることは事業者としての信用度を高める上で有利です。

借り換え先として銀行を選ぶ場合、以下の2つの選択肢があります。

同一銀行内での借り換え

既に受けている融資を新たに借り換える方法です。

この方法では、より低い金利の融資に借り換えたり、複数回の借入を一本化して月々の返済負担を減らしたりできます。

他行への借り換え

他の銀行に借り換える方法です。

より条件の良い融資に借り換えたり、複数の銀行からの借入金を一本化して月々の返済負担を減らしたりできます。

ただし、他行への借り換えは取引銀行の信頼を損なう可能性があるため十分に比較検討してください。

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地方自治体で借り換える

地方自治体によっては借り換え制度を用意しています。

例えば江東区では以下の条件で借り換え可能です。

借入限度額2,000万円
返済期間9年以内
貸付金利2.1%
本人負担信用保証料補助なし
本人負担利子1.4%(区が0.7%補助)

参考:借換資金|江東区

地方自治体への借り換えのメリットは、低金利や企業の信用力向上などが挙げられます。

ただし、地方自治体ごとに取り扱いが異なるため、借り換えができない場合もありますので注意が必要です。

研究員:柳沢
「地方自治体名 + 借り換え」などで検索してみましょう。

不動産担保ローンを利用する

不動産担保ローンは不動産を担保にして資金を融資する金融商品で、ビジネスローンの借り換えも可能です。

メリットとしては金利が比較的低い点が挙げられます。

不動産を担保にするため貸し手にとってリスクが低くなり、金利も抑えられるのです。

また、不動産の評価額に応じて高額な借入もできるため追加融資にも対応しています。

ただし、不動産担保ローンには注意点もあります。

不動産の評価や査定が必要であり、手続きが煩雑になってしまい、資金が必要なタイミングに間に合わないかもしれません。

さらに、もし返済が滞った場合には不動産を差し押さえられるリスクもあります。

不動産担保ローンを利用すべきかどうかは、専門家に相談して、慎重に検討したほうがよいでしょう。

消費者金融を利用する

これまで紹介した借り換え方法が使えない場合、消費者金融も選択肢に入れましょう。

消費者金融(ノンバンク)のビジネスローンやカードローンを活用して、事業融資の借り換えをする方法です。

消費者金融のメリットは審査の緩さと融資までのスピードです。

銀行などの金融機関に比べて審査が短期間で行われ、迅速な融資が期待できます。

特に短期間での資金調達が必要な場合や、他の金融機関からの借り換えが難しい場合には有効です。

ただし、消費者金融を利用すると金利が高くなる可能性があります。

返済期間が長期のプランも提供されていますが、長期間にわたる返済は負担を増やすことにもなるため注意してください。

研究員:柳沢
借り換え前よりも返済総額が増えてしまうリスクが高いため、返済能力を考慮した上で選択しましょう。

まとめ

ビジネスローン(事業資金融資)返済が苦しい場合は、借り換えによって資金繰りを改善しましょう。

適切なタイミングで借り換えを検討すれば、返済負担の軽減や条件改善を実現できます。

研究員:柳沢
自社の経営状況に合った借り換え先を選び、緻密な計画を立てることが成功の鍵です。
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